あっ、それ私のです。

言葉ははかない

結果、帰りの夕焼けが綺麗だった。

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京都へ抹茶のかき氷を食べに行ってきた。(税別¥1,000)

場所は東山七条にある清水一芳園。

 

店内は和モダン調で、私が勤めている古ぼけてますがちょっとモダン風にしようと必死ですよ感満載のお茶屋とはえらい違いであった。

しかしここは我が店も負けず劣らずという点がある。それは店員さんの声かけが半端なく気が利くということ

かき氷を食べたあとに体が冷えたため、温かいお茶を追加で注文した。

すると、お腹チャプチャプになりませんか?本当に大丈夫ですか?💦と何度も聞かれ、大変気を遣わせてしまった。

 

当方 なんだか逆に申し訳ない気持ちになる。

( 全然大丈夫だから )

 

例えるならば、ほんまでっかTVの重田みゆき先生のような人だった。やたら笑顔が素敵な少しだけおばさんで気の利く方だった。

その方、一緒に行った友人M氏と私を姉妹と思ったらしく、お会計のとき話しかけられたがM氏とは会って二回目の全くの他人であったので否定した。(M氏は先日SNSを通じて会ったJKで京都と京阪電車くるりが主に好きな渋い娘。当方と話すときはホクホクのじゃがいものようなトーンになる)

 

お会計のときまでせっかく振ってくれた会話を否定してしまい、またもやここで当方申し訳ない気持ちになる。

 

結果このお茶屋さんでは申し訳ない気持ちになってばかりになってしまった。

 

かき氷は美味しかったです。

中に入っている粒あんが甘さ控えめでとても美味しかった。次は小豆だけでも食べたいくらいであった。

 

その後、四条まで歩き久しぶりに藤井大丸横の御多福珈琲へ向かったが定休日であった。

当初からあってなかったようなプランが速攻で崩れ、炎天下の中路頭に迷う2人。

以前京都に住んでいたときから気になっていた珈琲店を探す。名前は分からないし場所も付近の商店街の路地と少々曖昧。

 

二つの商店街のアーケードを意味もなく往復し、やっと見つけた。WRIGHT商會。

店中に入ってみると、そこはまさに異空間である。

喫茶店とはまた違う。多国籍の骨董品と年季の入ったテーブルと椅子がひしめき合い、その空間を照らす幾つかのランプの光が少しの妖艶さを醸し出していた。

一瞬ここに踏み入れていいのか迷う瞬間を味わうが、好奇心に任せて足を進めた。

 

店内はBGMがあるのに何故かとても静かで、大きな日本画が飾られていたかと思えば少し奥にエンジェルをモチーフにしたような金の3本の蝋燭立てが置いてあったりする。

ショーケースに昔の豆本(ミニチュアサイズの本)や医療用のメスやペンチの入ったセットや昔の着せ替え人形が飾られていた。

壁かと思ったそれは大層大きな置き時計だったりもした。

 

ここには看板猫の梅子ちゃんがいる。

美人さんではあったが凶暴らしいので、当方一貫して見て楽しむ。(壁には猫に引っ掻かかれるので気をつけて下さいという旨の張り紙が何枚かあった)

 

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アイスコーヒーがこんなにキマってしまうとは。恐るべしWRIGHT商會。

M氏としばし静かな時を過ごす。骨董品を眺めたり雑誌を読んだり、静かな空間で過ごすとなんだかこれ迄忘れていた"丁寧に生きる"という気持ちを改めて思い出した。

これは断じて嘘じゃない、本当に。

 

そこにある雑誌もジャンルは様々で、その中で知ったがこのお店の看板猫梅子ちゃんは猫雑誌に取り上げられるほどの有名猫らしかった。

 

改めて2人ともすっかり京都という街の虜になり、喧騒の街大阪へ帰る時間が近づくと駄々を捏ね合い出す。

その途中店主のお兄さんが空腹のためかチキンラーメンを食べ始め、その芳しきスープの香りとそれを啜る音が広がる。

じゃあお兄さんがチキンラーメン食べ終わったら出よっかと合点し、丁寧に生き直すためにも大阪に帰らねば、と2人は立ち上った。

 

帰りの電車では、巷で一世を風靡したSNOWという盛れる写真を撮れるアプリで終始遊んでいた。

2人とも真面目にSNOWを使うのは初めてで少し気恥ずかしかった。動画を撮ってみようと意気込んでも、どうしても第三者的目線に立ってしまいとても口をパクパク開けて動画なんか撮れやしなかった。

 

みんなどんな気持ちで撮ってるんやろ、と思いを馳せる。

その気持ちが分かるようになったらきっと一回り成長できることだろう。

 

充実したした日は日記が長くなる。忘備録であるので、その辺のムラもご愛嬌。

広い布団で眠る。

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勿論、当方家に帰ってから物凄く丁寧な気持ちで塩焼きそばを作った。 

 

ドロン