ダンスフロアに華やかな光
当方、喫茶店が好きである。
強調したいところはあくまで、カフェではなく喫茶店であるということ。
アサなんとかイーボウルがあるとか、禁煙万歳の綺麗な白い壁ではなく、私がそそられるのはシンプルなホットケーキや、ヤニに黄ばんだ年季の入った壁紙で囲われた中にある。
何がってあのハイカラな空間。一昔前からそのまま有って、そのまま置いてけぼりのような少しの儚さがあるところ。
かつての流行りをそのまま全面に押し出してきて、そのまま寂れて味が出ているテーブルや壁の装飾が大好きである。
椅子にはこれまでに何千もの人の手がここを触れたという垢の色で年季が入り、本来のニス塗装も相まって鈍く光っている。
小綺麗なカフェより小洒落た喫茶を。
煙草は吸いませんが、そんな空間が良い。
商店街のアーケード内にある喫茶店なんかはまた違った良さがある。
喧騒の中にあるが故の安らぎ。少し安っぽい椅子やソファーは寝ぼけ煙草によって穴が空いていたり。
騒がしいオバちゃん集団がひしめき合って談笑していたりする。
カフェで写真を撮りまくるより、喫茶店にフラッと立ち寄り出たあとにそう言えば写真とか撮っとけばよかったかなとか多少後悔したほうがかっこいいと思っていたりする。
結果、自己陶酔。
その空間にいると自分もそのかつてこの装飾が流行っていた時代に取り込まれていくようで、とても心地よい。
もう一度言う
結果、自己陶酔。
そしてこの記事において何が言いたかったとかは特にない。
どろん